飼い猫の挙動はいつも観察しているので、何か異変があればすぐにわかります。
今日、うちの子(名をましろという)が目をキョロっとさせて俊敏に立ち上がった時、すぐに「あ、虫を見つけたんだな」とわかりました。
すかさず目線を追うと、
\イエーイ、見てるぅ〜? /
でかっ!
でかすぎるクモらしき虫。
いやちょっとこれはムリって思う間も無くましろが疾風雷神壁によじ登りその巨大なクモらしくものに猫パンチしようとしました。
わたしはもう、めっちゃ焦って
「やめてーーーーーーーーーーーーーっっっっ!!!!」
と絶叫。必死にましろをひきはがします。
まずですね、巨大なクモを猫パンチで殺すというビジュアルが嫌だし、殺したあと絶対食べるって容易に想像がつきました。
そんなん本当に生理的に無理でもう必死に引き離すのですが、ましろも完全に臨戦態勢なので何度でも虫のところへ駆け寄ります。
すったもんだしていたら、お掃除にきてくださっているYさんが
「どうしましたかっ!?」
と駆けつけてくれました。(この時点でシュール)
わたしが取り乱しながら
「くもがいるんですうううう!!おっきいんです!!!どうしよう…どうしよう無理だどうしよう!?」
と言うと、心優しすぎるYさん、
「大丈夫です、私がなんとかします!!」
いやいや心強すぎワロタ。
お給料あげるように父にかけあってみますね…ってそうじゃなく
とにかくましろがクモを食べたくて食べたくて仕方がない様子で危険なので、一旦リビンクから締め出すことに。
ましろをリビンクから追い出して現場へ戻ると、あれ、クモがいない。2人で探したけれどいない。
「どっかいっちゃったみたい…見つけ次第、お外に逃がしておきますね」
とYさんが言ってくれました。
(ちなみにYさんはホッとした顔をしていたw)
その後結局クモ見つからなくて、出かける時間になりました。
今夜はというと、大好きな大好きなプリシラ・アーン氏のライブを見に行く特別な日なのです。この来日を1年半も待ったのです。
お気に入りのワンピースを着て、化粧も直して、赤いエナメルのミニバッグを持って六本木のビルボードへ。
連れがいなかったので父が同行してくれたのですが、お酒もほどよく飲んで、まあまあおいしいお食事もいただいて、プリシラのこの世のものとは思えない歌を聞いて、生きる希望をもらって。
父ともいろんなことを話して、笑って。
今家庭の事情で色々と大変な時期だけど、また頑張れそうって思ったりなんかもして。
酔っ払って歩く帰り道、そういえば、と昼間のクモ事件のはなしをしました。
父は笑って、
「ましろも狩りの本能がすごいからなあw」
と言って、
「おうち帰ったらましろ、お出迎えしてくれるかなあ〜」
とか言いながら気持ちよく鼻歌を歌っていました。
わたしもいたずらっぽく、
「今頃、おっきなクモ、食べてたりしてw」
と言って笑いましたら
「あ、さっき食べてたよ^^」
「え?」
「ん?」
「え、なに言ってんの?w」
「いや、だからさっき食べてたよ」
「え、なに言ってんの?」
「え?」
「え、ましろが、クモ食べてたの?」
「いや、クモじゃないよ。もっとちっちゃい虫。」
「ちっちゃいって、どういうやつ?」
「アメンボみたいな」
参考画像:アメンボ
「いや絶対それなんだが。足長いやつでしょ?」
「足めっちゃ長かったよなあ!」
「いや絶対それやん………あれちっちゃくないから……」
「いや〜ちっちゃかったよ?」
「え、なに、いつ?????出かける前ってこと????」
「うん」
「え……え、なんで……え、どういうことなの?見てたの?」
「別に見てたってわけじゃないけど、ましろがばしーん!ってやって、動かなくなるとじーっと見てて、また動くとばしーん!!って」
「え、なんで止めてくれないの?」
「そしたらパクッと食べちゃった!」
「え、 ま じ で 何 言 っ て ん の ?
見つけたならとめてくれたらいいじゃん!!??」
「だっていかにも食べちゃいそうだったんだもん」
「え?????????????」
この混乱はもう、なんと言い表したらいいのかわからないです。
言語の限界。
「えちょっと待って、ほんとに食べたの?ちょっと運んだだけとかじゃなくて?だって、ビジュアルがわからないんだけど。ましろの口から足がはみでてたってこと?」
(イメージ図)
「わかんない、でも、物体がなくなったから食べたんだと思う」
ぇ・・・・・・・
そ、そっか・・・・・・・・(もはや口に出せてない)
という5/25の出来事でしたとさ。
解散!