読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

それでも恋するノリコ

恋愛ブログではありません!

お金の奴隷解放宣言を見てCOSMUSICA運営者として思ったこと

f:id:maimaimu:20170124145620j:plain

キンコン西野さんのお金の奴隷解放宣言。

西野さん率いる絵本制作チームの「えんとつ町のプペル」をweb上で無償公開しますというやつ。

 

そしたら、「金持ちが無償で作品提供して良い気になって、クリエイターはどうやって食っていくんやー!」という謎のバッシングが始まり。

 

いやいやこれはいわゆるフリーミアム(基本的なサービスや製品は無料で提供し、さらに高度な機能や特別な機能については料金を課金する仕組みのビジネスモデル)で、掲載ページはSpotlightで広告収入もあって良い感じなんすよってなって、

 

そしたら今度はこういう反論記事が話題になって…

 

mistclast.hatenablog.com

 

この方の主訴は、西野氏がブログ内で語った以下の部分に対して心情的に許せないというものなんですね。

 

f:id:maimaimu:20170124140935p:plain

キングコング 西野 公式ブログ - お金の奴隷解放宣言。 - Powered by LINEよりスクリーンショット

 

どういうふうに怒っているかというと、

「知名度」という、
・本来創作業界で生きている人が欲しくてもなかなか手に入らない圧倒的武器をひっさげて
・業界に土足で踏み込んできた
ここまでで「嫌な話だなぁ」と思っていたクリエイターの方々はかなり多いはずなんだけど、それでも批判されるべきことじゃないってのはほとんどの方が理解していたはずなんです。

でも。
そんな立場の人間が。
・本来創作業界で生きている人の正当なやり方を
・業界での正当な生き方を

軽い言葉で。
ノリで、「ウケそうな言葉で」、踏みにじったわけです。

キングコング西野の件は「炎上」では足りない - MistiRoomより引用)

という感じ。

これに関しては、西野さんの言い方に語弊がありすぎるよなあと思いながらも、なんだかすごく悲しい気持ちになったので、今日はそこについて少しだけ書きたいです。

 

私はこれを読んだ瞬間に、「いや絶対西野さんはそんなつもりで書いてないだろう」と思いました。

私、西野さんに対しては良い意味で特に関心がなくて、絵本の行く末も良い意味で(良い意味なんてあるのか謎だが)特に注目していないので、世の中の動向を見てみようというモチベーションでしか西野さんまわりの騒ぎを見ていないのですが、それでも「西野さんにクリエイターを踏みにじる意図はないだろうな」とすぐに思いましたよ。

 

それに関しては西野さんが既にご自身のブログで

「お金を貰って働いている人を侮辱」も何も、僕や僕の周りにいるスタッフが今、抱えているほとんどの仕事は"お金を貰って働いている"ので、侮辱するハズもなく、「この部分(今回でいうとWeb上の無料公開)はもう『お金』から解放できるし、してあげた方が、皆が幸せになるんじゃね?」という提案をして、ブログを最後まで読んでいただければ、お金の奴隷というのは僕自身のことを指しているのは理解していただけたと思うのだけれど、まぁ、このご時世、文章は切り取られるし、そもそも、ブログ全文を読む義務なんてお客さんにはないから、「お金を貰うことが悪なのか!お金を貰って働いている人を侮辱しているのか!」と受けとる人もいるよなぁ。誤解を生む表現をしちゃってごめんなさい。

キングコング 西野 公式ブログ - ウーマンラッシュアワー村本君の指摘 - Powered by LINEより引用)

 と書かれているので私が行間を読む必要はないのですが、とにかく私の思ったことは、

 

絵本業界でやっていきたいと思っている人が絵本業界を見下すはずがないよと。

 

COSMUSICAとクラシック業界とわたし

急〜〜に話が私ごとになりますけど、COSMUSICAというクラシック特化コラムサイトを運営しておりまして。2016年の6月に始めて以来、ほぼ毎日コツコツとコンテンツを更新しているんです。

手前味噌ですが結構おもしろい記事もありまして、最近始まった連載だと、ヴァイオリニスト月元 悠による「映画で学ぶクラシック音楽」や

cosmusica.net

声楽小林 瑞花による、クラシック音楽とアロマを関連づけて紹介していくもの

cosmusica.net

などはライターの個性を生かしていて良い企画だなと思いますし、

演奏家向けにお役立ち情報なども更新しており、先日アップした都心部ホール情報は多くの人にブックマークしていただきました。

cosmusica.net

cosmusica.net

 

それでなんでこのサイトを立ち上げたのかという部分でよく誤解を受けるのですが、「ふいに思いついて、面白そうだと思ったから始めた」ものであり、それ以上でも以下でもなく。

「この先どういうふうにビジネス展開していくつもりなのか」とか「どういうふうにサイトを育てて行きたいのか」と聞かれても「気の向くまま、とにかく息を長く」としか答えられなくて。本当は、やりたいことややってみたいこと、たくさんあるのですが、私も本業がありますしそれを頑張らないと生活できないので…。

 

まあそのあたりは別途考えていくとして、でもこのCOSMUSICAを立ち上げたとき、「一緒に書いていきたい」と賛同してくれた演奏家の友達や、「最初からこんなメディア然としてるサイトもそうないよねw」とよくわからない部分を褒めてくれたライター友達、「毎日更新するなんてすごいね!」と基本的に無条件になんでも褒めてくれる親友などおりまして、

「よーしみんなでクラシック業界を盛り上げていくぞ〜!☺️ 」

とか温かいお湯の中でニコニコしていたのですよ。

 

ですが徐々に認知度が上がってきたときに、見知らぬ音大生に「この記事、誰がおもしろいと思うんだ?」という引用RTをされたりとか、演奏家の方から記事のコメント欄にきつめのコメントをいただいたりとかっていうことがたま〜にございまして…

 

それって普通に考えたら関心を寄せてもらっているっていうことだし、ご意見いただけることは無視されるよりもよっぽど嬉しいこと、ありがたいことなのですが

 

立ち上げたときの感覚がおこがましくも「クラシック業界の内側から、クラシック業界を盛り上げたいな♪」みたいなものだったので、業界の人に批判されるということが想定外だったというか、背中から斬りかかられたような錯覚を受けまして。

てっきり業界外から「つまんねー」みたいな意見が来るものと思っていたので、

えっ身内から!?!?

っていう驚きが、本当に今思えば未熟な考えですが、ありまして。

 

今となっては本当にそれは私の考えが浅はかだったと思っておりますし、そういう驕りは捨てて、読者がどんな方であっても、ひとりでも多くの人の琴線に触れられるようなものが発信しなくてはならぬのだと思って矜を正した次第ではありますが

 

このキンコン西野さんの顛末を眺めていたら、そのときの気持ちを思い出したのであります。西野さんが、クリエイターを見下したり、敵に回したりしたいはずないよ。

 

私は演奏家のみなさんもクラシック界隈のみなさんも、当たり前だけど、敵に回したくないし、なんなら愛されたい。もしもっとこうした方がいいよと思ったらぜひ届けてほしいし、なんならうちで書いてほしい

 

だから西野さんも、クリエイターから反論を受けたときは、びっくりしたんじゃないかなって思ってさ。知らんけど。

そんなことを思った1月24日の午後なのでした。

 

さよなら