こんばんは。
私のような駆け出しのライターがこのようなエントリーを書くのは大変おこがましく恐縮ではありますが、
僭越ながら先日自身で立ち上げたCOSMUSICA(コスムジカ)というクラシック音楽特化ウェブメディアを運営していくなかで、私なりの(メディアにおける)ライティングのノウハウというのを少しずつ言語化していこうと思い立ちまして、それはまだ試みの段階ではありますがまずは始めてみます。
書くことは好きだけれど、もしくは興味があるけれど、どうアプローチしたらいいのかよくわからないという方にむけてのエントリーです。
本当に私なんかがすみません。
テクニック的なところは編集でなんとかなっちゃうので割愛するとして、とにかく最初にお伝えしたいのはライティングの心意気のような部分です。
ライティングに必要なもの…それは「おもてなしの心」だと思います。
自分のブログであれば自由表現でよくて、むしろ我を貫いたり持論を展開するのがおもしろみだと思うのですが、メディアにおいては「私の書いたものを読んで!」「教えてあげてる!」というスタンスでは誰も読んでくれません。
たとえば、
「〜〜については公式サイトをごらんください!」
と書いてあってリンクがなかったら…
不親切ですよね。
読みにきてくれている人をもてなす、それがライターの義務だと思っていて。
描写がわかりやすくなるように写真を入れたり、文章が長すぎたら改行したり、わかりやすく小見出しを入れたりという構造的な部分もおもてなしですし、
続きを読みたくなるような導入文を書いたり、読み手のニーズに沿った切り口を考えたりするのはお客様(読者)を楽しませるためのおもてなしです。
誤字脱字をなくすとか、誤った情報を書かない、といったことはおもてなし云々以前にお客様に失礼なことをしない、という最低条件なのですが、そこの重要性というのは案外改めて意識している方は少ないようです。
文章を書いたら、絶対に最初から最後まで通して読んでみてください。
流し読みではなく、割と真剣に読みます。
すると、「なんだかここ読みにくい」「ここの意図が伝わりにくい」「ここは図解を入れた方がいい」という発見が1000パーセントの確率で現れます。
色々とトラブルシューティングがあります。たとえば、
なんだかここ読みにくい→「を」や「の」が続いているといった助詞問題だったり、文章が長すぎたり、読点の位置が悪かったり、言いたいことが不明瞭だったりという技術的な問題であることが多いです。手を入れられそうだったら入れてみて、もしお手上げだったら編集さんにパスしてください。
ここの意図が伝わりにくい→書いた本人ですらそう思うのであれば初見の読者には絶対に伝わりません。言い方を平易にする、文章を2文に分けてみる、といった対策のほかに、余力があれば、自分が本当に何も知らない読者だったらどういう情報が欲しいかというのを客観的に考えてみて、必要な補足情報を考えたり、説明をあと一歩深くするなどを試してください。
ここは図解を入れた方がいい→残念ながら、めんどくさいなあと思うことは大抵やった方がいいことです。あと人名を出すときはフルネーム、など曖昧性を回避することも重要です。写真も妥協せずに探し、リンクなども基本的には絶対に貼っていきます。
とにかく合言葉は「おもてなしの心」です。
それを意識するだけで絶対に文章は変わると思います。
まずはそこから、よろしくお願いいたします。
次回は、書き始める前にするべきことを解説します。
・読者層の仮定
・ゆるいプロット作成
・見直しのコツ(お茶を濁していないか、言いたいことがぶれていないか、予定した着地点に着地しているか)
次の記事で詳しくお話します〜!(っていうこれがもう自分用のプロットなんですけど)
ノリコ・ニョキニョキ
コスムジカ遊びにきてね⬇️